私は9年ほど前に樹脂標本に魅了され、自身の方法で色々な虫の樹脂標本を作成してきました。色々な虫を封入してコレクションを増やしていきたいと思っていましたが、最近は何だかやる気が・・・。
なぜか・・・
その理由は「黄変」。
これを見ていただきたい。

これは、7年ほど前に作成したトガリハチガタハバチの樹脂標本です。使用した樹脂は、「クリスタルレジンNEO」というエポキシ樹脂です。
作成当初は透明で、ハチの模様の美しさが引き立ったお気に入りの樹脂標本の一つでしたが、今現在(2022/04/27)ではこのありさま。黄変しまくって模様もさっぱり分からない状態。
どうしてこうなったか・・・樹脂標本は、紫外線に当たり続けると黄変していくというのは有名ですが、これは机の引き出しに入れて保存していたものなので、紫外線の影響は極めて少ない環境と思われます。
気になるのは、思いっきり紫外線が当たる窓際に置いておいた同じ時期に作成した樹脂標本は、黄変はここまでひどくありません。酸化によっても黄変するらしいのですが・・・でも、なぜ机の中がダメで、窓際の方がいいのかちょっと分かりません。
しかし、窓際に置いてある樹脂標本も、毎年みるみる黄変しているのが分かります。机の中よりも黄変を遅らせることができるようですが、行きつく先は変わりないと思われます。
最終的にここまでひどく黄変するとなると、樹脂標本を作る意味がないような気がしてしまい、ここのところやる気がなくなりつつあるのです。
ちなみに、クリスタルレジンNEOよりも、それより以前に発売されていた「クリスタルレジンⅡ」(現在は販売していません)の方が黄変は少ないです。
クリスタルレジンNEOダメじゃん!
エポキシ樹脂はダメなのだろうか。そう思い「アクリル樹脂」での作成を試みましたが、全然うまくいきませんでした。エポキシ樹脂と違って扱いが難しすぎます。
最近では、「クリスタルレジンⅢ」という、紫外線による黄変を改善したエポキシ樹脂も出ているらしいものの、私は紫外線よりも、むしろ「別の要因」による黄変を改善してほしいと思いますが・・・コレどうなのだろう。大切な標本をこの樹脂に委ねていいのだろうか。少量で試したいのですが、大容量でしか売っていないので購入するか悩んでいます。
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