オカヤドカリの飼育に必要なもの
1.飼育容器:広すぎず、狭すぎず、理想の容器は?
オカヤドカリの飼育には、容器が必要です。容器は、小さすぎると容器内の温度・湿度変化が激しくなってオカヤドカリが弱ります。また、オカヤドカリは寒さに弱いので冬場の保温が必要になりますが、容器が大きすぎると保温が大変(温めきれない)になります。私は以前、35cmの虫かごで6年間飼育していましたが、虫かご内の温度・湿度変化が激しく、管理がかなりきつかったです。その後、虫かごよりも大きい水槽に切り替えたら、ものすごく飼育が楽になりました。水槽選びは、オカヤドカリのサイズ、オカヤドカリの頭数(私は複数飼育はおすすめしません)、冬場の保温、この3つのポイントをどのように折り合いをつけるかがキーとなるようです。私は、「金魚のお部屋ブラックL GF-BLK(39.8×25.4×28cm)」の水槽をおすすめします。この水槽であれば、1匹飼育であればオカヤドカリのサイズを選ばず、水槽内の保温も十分可能であり、とても折り合いがとれていると感じています。また、私が行っている保温方法には、絶対これでなければいけません(オカヤドカリ冬越し奮闘記:ウォーターバス編)。

2.砂:よく使われるサンゴ砂の評価は?
オカヤドカリの飼育には砂が必要です。オカヤドカリの足は砂上を歩くのに適しており、また、砂に潜って部屋を作って脱皮しますので、適度に湿らせておく必要があります。私は海の砂浜で採取した「珪砂」を使用しています。珪砂は濡れると色が変化しますので、湿っているかの判断が容易です。砂粒の大きさは、粗すぎず細かすぎず、1mm程度がいいようです。砂が細かすぎる場合は、ふるいにかけます。海に行ったら、砂をふるいにかけてから持ち帰るといいでしょう。ちなみに私はサンゴ砂をおすすめしません。サンゴ砂の場合、オカヤドカリが脱皮時に砂に潜り脱皮室を作る際、比重が軽すぎるため、脱皮室が崩れてしまう恐れがあります。また、サンゴ砂は、濡れても色が変わりませんので、そこが湿っているのか乾燥しているのかの判断が難しいです。とても美しいサンゴ砂ですが、機能性はイマイチのようです。そのため、私は浜辺にある珪砂をおすすめします。
3.水入れ
オカヤドカリは水を飲み、時折水浴びもします。そのため、水入れが必要になります。オカヤドカリがストレスなく浸かれるように、浅めの水入れが良いと思います。ジャムなどの容器の蓋はおすすめしません。容器の蓋は、つるつる滑るものが多いためオカヤドカリが水を飲む(水浴び)際のストレスになるのが明らかに見て伺えますし、軽いためオカヤドカリにすぐにひっくり返されてしまいます。甲殻類が苦手とする金属製のものは、もってのほかです。私は、爬虫類用の水入れ「スドー レプティボウル2 SF」をおすすめします。表面がざらざらしているためオカヤドカリが歩きやすいこと、適度な深さのためオカヤドカリのサイズを選ばないことなど、100点満点に近い水入れなのではと思います。

4.隠れ家
オカヤドカリは夜行性で、昼間は隠れ家で過ごします。野生のオカヤドカリは、昼間は草むらや石の下にいます。それを再現することはとても重要だと思います。私は流木を隠れ家にしています。オカヤドカリが隠れられる空間がある理想の流木を海の砂浜でみつけました。流木は、通販・ペットショップでも販売していますが、以外といい流木を見つけるのは難しい気がします。流木以外ですと、「スドーの爬虫類用のシェルター」が安定していいと思います。海に行って流木を探すのもまた楽しいと思います(^^)

5.霧吹き
オカヤドカリは鰓呼吸のため、鰓が常に湿っていなければならないので、乾燥に弱いです。砂はだんだんと乾燥してきます。そのため、時々霧吹きが必要になります。園芸用の安いもので十分です。水粒の大きさを調節できるものがいいですね。
6.ヒーター:これが新設備!
南国に生息するオカヤドカリは、寒さに弱いです。15℃以下が続くと死んでしまいますので、水槽をヒーターで温めなければなりません。また、オカヤドカリは陸に住み、乾燥に弱いです。そのため、熱伝導率の悪い空気を乾燥させないで温めなければなりません。保温と保湿の両立はとても難しいです。保温目標は25℃。多くのオカヤドカリの愛好家が、ピタリ適温が良く使用されていますが、保温している部分付近は温まるもののジリジリ乾燥してしまうし、遠ければ全く保温されていないし、これではオカヤドカリにかなりのストレスを与えてしまいます(→オカヤドカリ冬越し奮闘記:ピタリ適温編)。そこで、今回紹介するのが「ウォーターバス設備」です。大きい水槽に水を張って観賞魚用ヒーターで水を温め、小さい水槽(飼育水槽)をそこに入れて温める方法です。そのウォーターバスに適した2つの水槽は、金魚のお部屋ブラックL GF-BLK(39.8×25.4×28cm)とジェックス マリーナ MR450B(45×30×30cm)です。この設備にすると、温度が極めて安定し、乾燥もしづらく砂も適度に湿り(表面が少し乾燥し、少し掘ればしっとり)、ほぼ理想の環境が維持できます。冬場はこれで決まり!



7.貝殻:意外と入手困難?
オカヤドカリは大きくなるとより大きな貝殻が必要になります。野生のオカヤドカリは様々な形の貝殻に入っています。一見するとどんな貝殻でもいい様な気がしますが、野生では貝殻に制限があるため、多くのオカヤドカリはそれに好んで入っているわけではなく、仕方なく入っていると考えられます。理想の貝殻はどのようなものでしょうか。それは、適度な重さがあり、奥まで広いものをオカヤドカリは好むようです。タマガイ(ツメタガイ等)・アフリカマイマイなどはイマイチで、サザエ系の貝殻を好むようです。また、呼吸・脱皮のために貝殻内に水を溜めるため(オカヤドカリとは?)、穴の開いた貝殻はNGです。こればかりは通販で買うことはおすすめしません。実際に手にとってよく見てから入手した方がよいです。入手する方法ですが、海に行って採集するか、稀にペットショップにも置いてあることもあります。私は、「江の島(江の島入口から江島神社に向かう途中の坂にある多数の小店)」で入手しています。店を全部回れば、オカヤドカリの一生分の貝殻を一挙に入手することが出来ます。貝殻入手に困っている方、観光がてらに是非是非行ってみてください(^^)


オカヤドカリの飼育には、容器が必要です。容器は、小さすぎると容器内の温度・湿度変化が激しくなってオカヤドカリが弱ります。また、オカヤドカリは寒さに弱いので冬場の保温が必要になりますが、容器が大きすぎると保温が大変(温めきれない)になります。私は以前、35cmの虫かごで6年間飼育していましたが、虫かご内の温度・湿度変化が激しく、管理がかなりきつかったです。その後、虫かごよりも大きい水槽に切り替えたら、ものすごく飼育が楽になりました。水槽選びは、オカヤドカリのサイズ、オカヤドカリの頭数(私は複数飼育はおすすめしません)、冬場の保温、この3つのポイントをどのように折り合いをつけるかがキーとなるようです。私は、「金魚のお部屋ブラックL GF-BLK(39.8×25.4×28cm)」の水槽をおすすめします。この水槽であれば、1匹飼育であればオカヤドカリのサイズを選ばず、水槽内の保温も十分可能であり、とても折り合いがとれていると感じています。また、私が行っている保温方法には、絶対これでなければいけません(オカヤドカリ冬越し奮闘記:ウォーターバス編)。
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2.砂:よく使われるサンゴ砂の評価は?
オカヤドカリの飼育には砂が必要です。オカヤドカリの足は砂上を歩くのに適しており、また、砂に潜って部屋を作って脱皮しますので、適度に湿らせておく必要があります。私は海の砂浜で採取した「珪砂」を使用しています。珪砂は濡れると色が変化しますので、湿っているかの判断が容易です。砂粒の大きさは、粗すぎず細かすぎず、1mm程度がいいようです。砂が細かすぎる場合は、ふるいにかけます。海に行ったら、砂をふるいにかけてから持ち帰るといいでしょう。ちなみに私はサンゴ砂をおすすめしません。サンゴ砂の場合、オカヤドカリが脱皮時に砂に潜り脱皮室を作る際、比重が軽すぎるため、脱皮室が崩れてしまう恐れがあります。また、サンゴ砂は、濡れても色が変わりませんので、そこが湿っているのか乾燥しているのかの判断が難しいです。とても美しいサンゴ砂ですが、機能性はイマイチのようです。そのため、私は浜辺にある珪砂をおすすめします。
3.水入れ
オカヤドカリは水を飲み、時折水浴びもします。そのため、水入れが必要になります。オカヤドカリがストレスなく浸かれるように、浅めの水入れが良いと思います。ジャムなどの容器の蓋はおすすめしません。容器の蓋は、つるつる滑るものが多いためオカヤドカリが水を飲む(水浴び)際のストレスになるのが明らかに見て伺えますし、軽いためオカヤドカリにすぐにひっくり返されてしまいます。甲殻類が苦手とする金属製のものは、もってのほかです。私は、爬虫類用の水入れ「スドー レプティボウル2 SF」をおすすめします。表面がざらざらしているためオカヤドカリが歩きやすいこと、適度な深さのためオカヤドカリのサイズを選ばないことなど、100点満点に近い水入れなのではと思います。
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4.隠れ家
オカヤドカリは夜行性で、昼間は隠れ家で過ごします。野生のオカヤドカリは、昼間は草むらや石の下にいます。それを再現することはとても重要だと思います。私は流木を隠れ家にしています。オカヤドカリが隠れられる空間がある理想の流木を海の砂浜でみつけました。流木は、通販・ペットショップでも販売していますが、以外といい流木を見つけるのは難しい気がします。流木以外ですと、「スドーの爬虫類用のシェルター」が安定していいと思います。海に行って流木を探すのもまた楽しいと思います(^^)
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5.霧吹き
オカヤドカリは鰓呼吸のため、鰓が常に湿っていなければならないので、乾燥に弱いです。砂はだんだんと乾燥してきます。そのため、時々霧吹きが必要になります。園芸用の安いもので十分です。水粒の大きさを調節できるものがいいですね。
6.ヒーター:これが新設備!
南国に生息するオカヤドカリは、寒さに弱いです。15℃以下が続くと死んでしまいますので、水槽をヒーターで温めなければなりません。また、オカヤドカリは陸に住み、乾燥に弱いです。そのため、熱伝導率の悪い空気を乾燥させないで温めなければなりません。保温と保湿の両立はとても難しいです。保温目標は25℃。多くのオカヤドカリの愛好家が、ピタリ適温が良く使用されていますが、保温している部分付近は温まるもののジリジリ乾燥してしまうし、遠ければ全く保温されていないし、これではオカヤドカリにかなりのストレスを与えてしまいます(→オカヤドカリ冬越し奮闘記:ピタリ適温編)。そこで、今回紹介するのが「ウォーターバス設備」です。大きい水槽に水を張って観賞魚用ヒーターで水を温め、小さい水槽(飼育水槽)をそこに入れて温める方法です。そのウォーターバスに適した2つの水槽は、金魚のお部屋ブラックL GF-BLK(39.8×25.4×28cm)とジェックス マリーナ MR450B(45×30×30cm)です。この設備にすると、温度が極めて安定し、乾燥もしづらく砂も適度に湿り(表面が少し乾燥し、少し掘ればしっとり)、ほぼ理想の環境が維持できます。冬場はこれで決まり!
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7.貝殻:意外と入手困難?
オカヤドカリは大きくなるとより大きな貝殻が必要になります。野生のオカヤドカリは様々な形の貝殻に入っています。一見するとどんな貝殻でもいい様な気がしますが、野生では貝殻に制限があるため、多くのオカヤドカリはそれに好んで入っているわけではなく、仕方なく入っていると考えられます。理想の貝殻はどのようなものでしょうか。それは、適度な重さがあり、奥まで広いものをオカヤドカリは好むようです。タマガイ(ツメタガイ等)・アフリカマイマイなどはイマイチで、サザエ系の貝殻を好むようです。また、呼吸・脱皮のために貝殻内に水を溜めるため(オカヤドカリとは?)、穴の開いた貝殻はNGです。こればかりは通販で買うことはおすすめしません。実際に手にとってよく見てから入手した方がよいです。入手する方法ですが、海に行って採集するか、稀にペットショップにも置いてあることもあります。私は、「江の島(江の島入口から江島神社に向かう途中の坂にある多数の小店)」で入手しています。店を全部回れば、オカヤドカリの一生分の貝殻を一挙に入手することが出来ます。貝殻入手に困っている方、観光がてらに是非是非行ってみてください(^^)



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