飼育方法 - るりおかかの気まぐれブログ
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2017/12/07

オカヤドカリの飼育方法

水槽のセッティング
私は、水槽・砂・流木・水入れ・温度計を普段は以下のようにセッティングしています。
オカヤドカリ:脱皮?1
オカヤドカリ:脱皮?5
しかし、これでは不完全です。水入れを真水用と海水用の2種類を用意するのが望ましいですが、ついつい面倒くさくて真水用のみをセッティングしています。また、これでは砂の量が少ないです。いつでも脱皮できるように常に沢山の量を入れておくのが望ましいです。しかし、砂が多すぎると大型個体だと脱走しますので気を付けなければなりません。


冬場のセッティング
オカヤドカリ水槽:ウォーターバス設備
ウォーターバス設備をセットします。真冬の神奈川県では、観賞魚用ヒーター27℃でオカヤドカリ水槽内は23~25℃に保たれています。地域や家の事情等でその設定温度は変わると思いますので、調節してみてください。


脱皮用のセッティング
オカヤドカリ:脱皮セッティング2
オカヤドカリは砂に潜って脱皮します。砂の中で脱皮室を作るので、砂を深くする必要があります。左側を湿った砂を多めにし、右側を乾いた砂を少なめにし、左側に潜るように誘導します。これでほぼ確実に左側に潜ります。冬場であれば、さらにウォーターバス設備をセッティングします。



日常の世話
 オカヤドカリの世話は、温度の確認・砂の湿り具合の確認・水とエサやり・糞掃除・行動の確認を行います。
 温度が25℃前後に保たれているか確認します。温度が低ければ、ヒーター(ウォーターバス設備)を設置し、温度を調節します。30℃を超える夏場の暑いときは・・・私の場合は部屋の窓を開けて涼しくします(それでも暑いときは耐えてもらうしかないのかな~)。
 砂の湿り具合は、表面が乾燥していて、少し掘ればしっとりしているくらいがベストです。表面から乾いてくるので、表面が乾いていても安易に霧吹きをせず、砂をかき混ぜるといい具合になることも多いです。それでも乾きすぎていたら霧吹きをします。湿りすぎてぐちょぐちょの場合は砂の交換が必要になります。
 水入れの水(真水・海水ともに)は毎日取り換えます。エサは、どのくらいのスパンで与えればよいのか謎ですが、私は毎日与えています。ウチのオカヤドカリは、サクラの落ち葉が主食で、毎日交換しています。それ以外のエサは2日に1度与えています。雑食性なので、様々な物を食べます。お菓子類は極力避け、野菜・魚・果物等をコンスタントに与えるとよいでしょう。
 オカヤドカリは糞をします。毎日ざっとでいいのでピンセットなどで取り除きましょう。
 オカヤドカリの行動をしっかり確認する必要があります。オカヤドカリは、おなかがすいたときにはエサを探し、水が欲しければ水場を探します。それ以外は基本的には何もしません。あちこち動き回ったり砂を荒らしている場合は、水槽内の環境が適切でない可能性があります。その場合は、温度・砂の湿り具合・衛星面等を確認してみてください。水槽内の環境が適切であっても、砂を荒らす・潜ろうとするような場合は脱皮の兆候です。速やかに水槽を脱皮用のセッティングに切り替えてください。
 オカヤドカリの脱皮は、砂中で脱皮室を作って行われ、脱皮が終わるまで潜ったまま出てきません。その期間は2週間~3か月程で大体1か月ちょっとの場合が多く、大きい個体ほど脱皮に時間がかかるようです。脱皮時の世話は、砂を乾燥させないように管理することに尽きます。砂は表面から乾燥しますので、表面が少し乾いたら霧吹きをします。長期間霧吹きをしないと、砂の奥まで乾燥してしまい、脱皮室が崩れてしまう恐れがあります。こまめに少しずつ霧吹きするのがいいでしょう。また、濡れすぎにも注意しましょう。


大掃除
 1~2年に1回は大掃除をするといいでしょう。主な作業は砂洗いです。水で砂を良く洗います。びっくりするくらい糞や食べ残しが大量に出てきます。水を切ってから、砂を鍋に入れてグツグツジュージューと蒸発させます。これがオカヤドカリ飼育で一番大変です。まあ、年1回だし・・・いいかな?



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2015/01/23

オカヤドカリの飼育方法:課題とポイント

オカヤドカリの飼育方法、
と言ってもいまさら語るまでもない。

最近では、オカヤドカリの飼育方法は多くのサイトで紹介されており、
飼育方法はかなり確立されてきているからだ。
私が今さら語ったところで、それらをまた復唱するだけの意味のないものとなってしまう。

そこで、
管理人がオカヤドカリ飼育において優良だと思ったサイトを紹介したうえで、
それを踏まえて課題、管理人のポイントを挙げていきたい。


基本的な飼育方法については、以下のサイトの通り。

みーばい亭: ナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリの成体飼育から繁殖まで。
          私が知る限りでは最もハイクオリティ。
ハーミットクラブ: オカヤドカリ飼育の歴史の第一歩!
Decapod Journal: オカヤドカリ飼育における注意点等を辛口に突く。ビシ!
オカヤドはん:オカヤドカリと雑文: 色々な実験。冴えます。
偏屈の洞窟: オカヤドカリ飼育の楽しみ方の教科書。管理人はこれに憧れて
           オカヤドカリ飼育を始めた。
オカヤドカリ飼育記: エサは落ち葉と昆虫中心。管理人と少し似ているかも?


しかし、これだけ情報に恵まれているにもかかわらず、
10年以上長期間飼育されている方が以外に多くないように感じるのは私だけだろうか。

その理由は、砂中で行う脱皮は他のエビカニ(水中で行う種類)と比較してデリケートであること(失敗しやすい)、冬場の保温と保湿の両立が意外と大変であるためだと管理人は考えている。
(マニアックで動きがなく飽きやすいというのもあるが、それは置いといて)


いかにして、この2つの課題を克服するか。
それが長期飼育成功のカギだと管理人は考えている。


@@@@@@@@@@@@@@@


管理人はずさんな飼育で、なんとかオジョウを10年以上過ごさせてきた(オカヤドカリ飼育10年迎える)。
しかし、ずさんとはいうものの、それなりにポイントは抑えてきた・・・。
そのポイントを挙げてみる。

管理人が挙げるポイント
@単独飼育
砂中で脱皮中のオカヤドカリはあまりにも脆弱。
別の個体に掘り起こされればひとたまりもない。死あるのみ。
水槽をいかに大きくしても、この危険性は0にはならない。
オカヤドカリは複数飼育に不向きな生き物だと個人的には思っている(繁殖を目指すのなら話は別だけど)。
少なくとも、このような事故で死んでしまった際、懲りずにまた新たに個体を補充する、という考えは止めるべき。
死亡→補充→死亡→補充・・・
この繰り返しじゃあ、あまりにも・・・(でも時々そのパターンを見かけるような)。
単独飼育だって、楽しいですよ(^_^.)


@温度はほぼ確実に25℃前後をキープ
重要!特に冬場。


@冬場の保温にはピタリ適温等パネルヒーターを使わない
ウォーターバスで保温する(一番のポイントかつ目玉なので後々で詳しく)


@サンゴ砂は使わない
サンゴ砂は美しいけど、比重が軽すぎる。脱皮室が崩れやすい。つまり脱皮事故が起こりやすい。→ウチでは珪砂(海でとってきたもの)を使っている。少しでもトラブル軽減のために。


@砂の湿り具合:表面は乾燥・数ミリ掘ればしっとり
オカヤドカリは鰓呼吸のため湿気が必要。だけど乾いた砂を好む。
乾燥しすぎ・湿りすぎのいずれでも死ぬので注意。


@エサは落ち葉メイン・カルシウムはしっかり与える
桜の木の落ち葉。エサの割合として7割以上はこれ。とにかくよく食べる。
栄養面は不明(これはいいのか?悪いのか?)。
カルシウムは欠かさない。


それぞれの詳細は後程・・・


続く→ オカヤドカリ飼育:冬越し奮闘記(ピタリ適温編)